07/05/26 21:55:11 qieRetg70
>>172の続き
「萎縮効果すさまじい」
②の問題はiPodなど携帯音楽プレーヤーの課金を検討する著作権分科会私的録音録画小委で浮上した。
現在、権利者の許諾なく、音楽や映画などをネット公開するのは違法だが、それを自分のパソコンや携帯電話に
保存することは違法ではない。そこで、違法なファイルとわかって保存することを禁止する法案が出ている。
日本レコード協会は、ウィニーなどのファイル交換ソフトや違法着うた配信サイトなどからのダウンロードを
年間約4億4千万ファイルと推計している。
「違法配信を支えているのは保存する人たち。これを違法とすることで抑止力を期待したい」と小委の委員も
務める同協会の生野秀年専務理事はいう。
同小委は3月までにこの方向で合意しかかったが、4月16日の会議でIT・音楽ジャーナリストの津田大介委員が
反対、結論は先送りされた。
「ネット上で見つけた画像をパソコンの壁紙にするのも依方向になりかねず、ユーザーに与える影響があまりにも
大きい」と津田さんはいう。
図右下で挙げたソフト(注:ネット巡回ソフト)は、常時接続普及以前は広く利用されていた。法が改正されると、
同じ発想のソフトは開発困難になるかもしれない。
文化庁の審議と別に進んでいるのが、共謀罪の議論だ。
違法行為をしようと相談した段階で処罰される共謀罪について自民党は2月、600以上あった対象犯罪を百数十に
絞った修正案をまとめた。3案のうち二つに著作権侵害が入っている。取りまとめた早川忠孝衆院議員は
「犯罪組織が海賊版を資金源にすることを防ぐことが目的」と話す。
これに対し金井弁護士は「非親告罪と共謀罪がセットになると言論統制も可能になる」と警戒する。
「非親告罪化だけでも、捜査機関が特定の言論人を監視し、著作権侵害の疑われる事例があれば検挙できるし、
別件逮捕も容易。共謀罪が加われば、関連した言論機関を一網打尽にすることも可能だ。言論や表現への
萎縮効果はすさまじい」(続く)