07/05/29 14:20:48 yPK1fBj80
やはりというべきか。江沢民時代の中国が、日本共産党に日本の世論対策をこっそり
相談していた。首相の靖国参拝問題に困った中国が、訪中した不破哲三議長に「この
局面を打開するためには、マスコミに対してどうすべきかアドバイスを」と教えを請うていた。
▼これを今日発売の月刊『正論』7月号の対談「度し難きかな、共産党と外務省」で知っ
た。元共産党政策委員長の筆坂秀世氏と起訴休職中の外務事務官、佐藤優氏という
異色の顔合わせだ。異能ゆえに組織からはじき出された似た境遇にあり、生臭い話が
出ないはずがない。
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▼この時の不破氏の答えは、後の中国による反日宣伝パターンと符節が合う。筆坂氏
によると、不破氏はズバリ「これからの戦いは国際世論の争奪戦だ」と答えた。「国際
世論をどう味方につけるかが大事で、日本のメディア対策ではなくもっと世界の世論を」
と。
▼ここ数年、中国が米欧紙の論調を誘導している気配を感じる。最近の標的は靖国
神社の歴史博物館「遊就館」だ。米国を巻き込むため、あれはルーズベルト大統領の罠
(わな)で戦争に突入したとする展示だと宣伝する。これを佐藤氏は「中国が米国を味方
にして日本を孤立させる流れを作っている」という。
▼日中の共産党は、毛沢東路線の押しつけから関係が断絶していた。それが平成10年
に中国共産党が謝罪する形で32年ぶりに和解した。ちょうど日露が接近していた時期
で、佐藤氏は中国が日本とのパイプを真剣に欲しがっていたと見る。
▼思えば、毛沢東は天才的な宣伝上手であった。エドガー・スノーに毛礼賛の『中国の
赤い星』を書かせたのも、「抗日の英雄」伝説もそうだ。いい加減で、情報工作に抗する
勇気と知恵が日本に欲しい。
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