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>>1の続き
しかし2日間にわたる煮沸は法定検査になく、これに基づく回収命令は出せない。同センターはホリシンが
所在する新潟県に通報。同県では、所管する三条保健所が酢酸の4%水溶液を同タイプの鍋に満たして
24時間置き、溶け出た鉛の量を調べる法定検査を実施した。しかし、結果は食品衛生法で定められた水溶液
1ミリリットル当たり2.5マイクログラムを下回る同1.3マイクログラムだったため、同県は「この種類の鍋は
問題ない」との結論に達したという。ただ、ホリシンにも苦情が3件寄せられていたことから在庫を自主回収。
同課はホリシンに原因の究明を求めている。ホリシンの片岡一義相談役は毎日新聞の取材に対し、未回収の
鍋の販売先について「分からない」と答え、「基準を満たしており、販売された分の回収は考えていない」と語った。
▽NPO法人日本消費者連盟の富山洋子代表運営委員の話 うわぐすりを塗った後に陶器をしっかり焼いて
いない可能性もあり、(中国で)どのように製造されたのか確かめる必要がある。過去には中国製電気ストーブの
塗料が熱で溶け、有害物質が発生した事例もあった。食品衛生法の定める検査は手順にすぎず、抜け穴があると
わかればすぐに埋めてカバーするのが厚生労働省と地方行政の役割だ。メーカーや小売店にも責任はあり、
製品に問題があると分かった時点で製造・販売を中止し、製品を回収すべきだ。
【ことば】うわぐすり 陶磁器に使用される着色顔料やうわぐすりには、有害金属である鉛やカドミウムを含む
ものがある。焼成温度が低いと、これらが溶出する恐れがある。鉛は安価なうえ、低い温度で焼いても光沢を
得られるので、古くから使用されてきた。だが、毒性が強いため、溶出防止の研究は国内各地の研究所や
企業で行われているという。
毎日新聞 2007年5月25日 3時00分
ソース URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)