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アライグマ捕獲、２カ月で１２０匹
三木市内に農業被害などをもたらしているアライグマの本年度捕獲数が、昨年度を上回るペースで
推移していることが二十三日、分かった。前年度は五月末までに七十一匹だったが、本年度は二十二日
現在で百二十二匹。地区別では吉川地区が九十四匹で最多だったが、同地区以外での出没も増えており、
市は警戒を呼び掛けている。
市内では昨年度、水稲やイチゴ、スイカなど、市が把握しているだけで約百万円分の農業被害に
見舞われた。家の中を荒らされるケースなども多く見られた。
四-六月は繁殖期で、本年度も目撃が急増。イチゴ畑を荒らされたり、民家の天井裏を汚されたり
する被害が相次ぎ、四月に四十二匹、五月もすでに八十匹を捕まえた。
とりわけ捕獲が増えたのが吉川地区以外で、前年度は五月末までで七匹だったのが、すでに四倍の
二十八匹。吉川に近い口吉川、志染、細川地区のほか、遠い三木や別所、自由が丘地区でも目撃されている。
市は昨年、二〇一〇年度までの防除計画を立てて国に認められた。被害が出る前でも駆除が
可能になったほか、市などが開く講習を受けた人は、わな猟の免許保持者が付き添えば自ら駆除できる。
市は、捕獲用の「箱わな」約七百三十基を用意し、今後も買い足す。農業集落を中心に貸し出し、
県猟友会員らの協力で捕まえている。免許を持たない人向けの講習会は吉川地区ですでに実施しており、
来月には三木地区でも開く。
市農業振興課は「住宅街でも空き家を巣にしているらしく、今や市内にアライグマがいない地区は
ない。繁殖力が強く、見つけたら早く捕まえることが大切」と話している。同課ＴＥＬ（略）
神戸新聞（佐伯竜一） 2007/05/24
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