07/05/21 15:44:12 0
・中国産の食品や薬品を口にしても大丈夫なのか。安全性が改めて内外で問われている。
中米パナマでかぜ薬を服用した患者が死亡、北米ではペットフードで犬や猫が死に、
それぞれ毒性物質が検出された原料が、中国企業のつくったものだったからだ。
中国では富裕層を中心に「食の安心」を求める声が高まっている。中国から農産物を多く
輸入する日本にとってもひとごとではない。
北京市東部の市場では、麻袋に入った中国・東北地方産キクラゲが所狭しと並べられている。
500グラムで10元(約150円)から30元(約450円)と開きがある。
「安いのは薬で加工しているんだよ」。市場にキクラゲを卸す男性が声を潜めた。別種の
きのこに硫酸マグネシウムや鉄くずなどを混ぜた薬品をつけ、本物そっくりに見せているという。
中国での報道によると、06年3月に山西省で約100キロ、01年にも北京で約2800キロ、
四川省成都で約3000キロの偽キクラゲが見つかった。工業用インクで着色したものもあった。
食べた人は下痢や嘔吐を催した。
03年に安徽省であった偽粉ミルク事件は乳児が犠牲になった。中国メディアによると、229人の
乳児が栄養障害になり、うち12人が死亡した。でんぷんに香料を混ぜた粗悪品だった。
中国農業省は17日、農産物の安全性を高めるための専門委員会を設置した。新華社通信に
よると、同省の牛盾次官は初会合で、農産物の品質を監督する仕組みが不十分だと指摘。
「この3年間、輸出が鈍化している」と中国産品の信頼低下に危機感を示した。
日本の農業技術を駆使したモデル事業を中国で始めた同社は今年初め、減農薬の
農産物出荷を開始。イチゴを同省・青島の高級スーパーで販売したところ、一般の10倍
前後という高値でも完売が続いているという。顧客は、高くても安心して口にできる食品を
買いたいという富裕層だ。ただ、低所得層は安い食品を口にせざるを得ない。(>>2-10につづく)
URLリンク(www.asahi.com)