07/05/21 12:13:27 0
・「これまでかかった病気の中で、一番辛かった」と、東京都葛飾区の大学2年、蒔田直哉さん
(19)は振り返る。4月28日夜から頭が痛くなり、翌朝の熱は39.2度。受診すると「風邪」と
診断された。2日ほどで熱が下がったが今月2日、再び熱が39.5度に。全身に発疹が現れ、
せき、のどの痛みなどの症状が出た。発熱は1週間続いた。典型的なはしかの症状だが、
予防接種は受けていなかった。
国立感染症研究所によると、はしかの感染力は非常に強く、患者のせきなどで空気感染する。
初期は風邪の症状と似ており、医師でも見分けにくいという。特効薬はない。
同研究所の分析では現時点で、乳幼児を中心に患者数が推定28万人に上った01年ほどの
流行ではないが、15歳以上の患者を全国約450カ所の定点で調べたところ、4月末までに
130人と、06年の年間40人を上回り、01年に近づきつつある。大半が15~30歳代前半
までの若者だった。
大学では、成蹊大(東京都武蔵野市)が18日から全学休講にした。44人がかかった
日大文理学部(世田谷区)は、16日から休講になった。首都大学野球や関東大学サッカーの
日程が変更になるなどの影響も出ている。また、18日までに都立校104校で計279人が
発症した。井草高(練馬区)、東大和高(東大和市)など9校が臨時休校となった。
なぜ、若者に目立つのか。日本では1976年に定期予防接種が導入された。89年春には、
はしか、おたふくかぜ、風しんを予防するためのMMR(新三種混合)ワクチンも導入されたが、
副作用で死亡したり重度障害を負うケースが相次いだ。接種が中止された93年までの4年間は
接種率が落ちた。その後は接種が徹底されつつある。
はしかに詳しい大阪赤十字病院(大阪市)の山本英彦・救急部長は今回の流行が学生や
20歳代に目立っている傾向について「当時、接種を控えた世代で流行した可能性はある」と指摘。
「大人の方が重い」とよく言われるが、大人が重症になるという研究データはないとされる。
だが、太田医師は「大人でも死亡する事例もある。注意が必要」と話す。(一部略)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)