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一通の手紙が産経新聞に届いた。2年半前、15歳の息子を亡くした父親からだった。
父親は自らの意思で息子の臓器を提供した。だが、届いた手紙には、後悔とも、
息子に対する懺悔(ざんげ)ともとれる言葉が並んでいた。息子の臓器が、
どう役だったのか、何も分からないままだからだ。臓器移植法が成立して7月で丸10年。
父親は手紙に、息子に向けてこうつづっている。
「お父さんたちは何を期待したのだろう。お前は今、どうしているのだろう」。
手紙を寄せたのは大阪府枚方市の学習塾勤務、松本克彦さん(48)。
二男で中3の侑樹君は平成16年10月末、突然の脳内出血のため自宅で倒れ、
意識を取り戻すことなく11月4日、15歳の人生を終えた。死因は脳腫瘍。
前頭葉にできていたため、倒れるまで自覚症状は全くなかった。
数学と理科が得意で、化学者になるのが夢だったという。
「息子のすべてを灰にしたくなかった。誰かの体の中でもいいから生き続けてほしかった」。
松本さんが臓器移植を決断したのは、そんな思いからだった。
膵臓と2つの腎臓、心臓弁、両眼球。死体からの移植で使える臓器のほとんどを
日本臓器移植ネットワークを通じて提供した。臓器を早く取り出さねばならないため、
息子にすがりついて泣くこともできなかった。
それでも、「最後に人の役に立った」と松本さんは我慢したという。
(2007/05/20 10:55) 産経新聞
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