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在日外国人にとっての日本国憲法を考える集会が19日、県教育センター(福井市大手2)で開かれた。
「在日外国人の参政権を考える会・福井」(嶋田千恵子代表)が主催。集会では、はじめに鄭暎恵(チョンヨンヘ)
大妻女子大学人間関係学部教授が、「在日にとっての憲法」の演題で講演した。鄭さんは、終戦以降の日本と
在日韓国・朝鮮人の歴史をユーモアを交え、わかりやすく解説。憲法11条が基本的人権の享有を「国民」と
限定していることに触れ、「普遍的な権利に国籍条項を設けているのはおかしいことだ」と話した。
講演終了後の質疑応答では、東京都が国籍条項を理由に管理職任用試験を拒否したことを差別として訴え、
最高裁で逆転敗訴した訴訟の原告・鄭香均(チョンヒャンギュン)さんと、在日本大韓民国民団鳥取県地方本部
団長の薛幸夫(ソルヘンブ)さんも加わり、改憲問題や対米関係を議論。集まった約30人の聴衆は真剣に
聴き入っていた。【大久保陽一】
毎日新聞 2007年5月20日
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