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★規制改革会議:提言内容判明 最低賃金上げに事実上反対
・内閣府の規制改革会議(草刈隆郎議長)の再チャレンジワーキンググループがまとめた労働分野に
関する意見書の全容が明らかになった。解雇規制の緩和や労働者保護の法的見直しなどを挙げて
いる。安倍政権がワーキングプアなど格差解消に向け取り組む最低賃金の引き上げについては
「賃金に見合う生産性を発揮できない労働者の失業をもたらす」と事実上反対している。
同会議は週明けに公表し、3年間かけて検討するが、労働者保護の撤廃を中心とする内容に
労働側の反発が予想される。
報告書は、労働分野の問題について「労働者保護の色彩が強い労働法制は、企業の正規雇用を
敬遠させる。労働者の権利を強めれば、労働者保護が図られるという考え方は誤っている」と指摘。
最低賃金引き上げや、労働時間の上限規制などを疑問視している。
女性労働者については「過度に権利を強化すると、雇用を手控えるなど副作用を生じる可能性が
ある。あらゆる層の労働者のすべてに対して開かれた平等な労働市場の確立こそ真の労働改革だ」と
表明している。
具体的には(1)解雇規制の見直し(2)労働者派遣法の見直し(3)労働政策立案のあり方の検討
--を掲げている。(1)は人員削減の必要性など解雇の要件が厳しく、使用者の解雇権や雇い止めが
著しく制限されているとして、規制緩和の検討を打ち出した。また、労働契約法案に盛り込むことが
見送られた解雇の金銭解決についても試行的導入を検討するとしている。
(2)では禁止されている港湾運送や建設、警備などへの派遣解禁、派遣期間(最長3年)の制限
撤廃を提言。(3)では労使が調整するやり方からフェアな政策決定機関にゆだねるべきだと
している。
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