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★特定外来生物 生息域が拡大 九地整調査 7河川で新たに6種 ソウシチョウ 筑後川で初確認
外来生物法で日本の生態系に悪影響を与える恐れがある「特定外来生物」に指定された動植物の
生息域が、九州で拡大していることが国土交通省九州地方整備局の調査で分かった。
九州の7つの一級河川で、魚や植物など6種類の特定外来生物が広がっていた。
整備局は、県や市町村などと連携して駆除や拡大防止に力を入れる。
同整備局は2005年4月から同11月にかけて、国が管理する九州の一級河川20水系で
魚介類や植物、鳥類などの生物を調査。ブルーギルなど11種類の特定外来生物を確認し、
このほど報告書「九州の生物調査の概要(河川版)」をまとめた。
報告書によると、スポーツフィッシングの対象として人気があり、生態系や漁業への被害が
懸念されているオオクチバス(ブラックバス)を川内川(宮崎、鹿児島県)と本明川(長崎県)で
新たに発見。
オオクチバスが生息する河川は13水系から15水系に増えた。
ブルーギルが生息する河川は、矢部川(福岡県)が加わって15水系となった。
鳥類では、生息環境が同じ在来種の生息場所を奪う可能性がある
ソウシチョウが筑後川(福岡、大分、熊本県)で初めて確認された。
在来植物の生育を阻害する恐れがある植物は、オオフサモが白川(熊本県)で、
ボタンウキクサが大淀川(宮崎県)で見つかった。これまで松浦川(佐賀県)でしか
確認されていなかったナガエツルノゲイトウは、遠賀川(福岡県)にも広がっている。
生息域が急速に拡大している特定外来生物の対策について、同整備局河川環境課は
「特定外来生物は在来種を絶滅させる可能性を高めるなどの問題がある。
地元行政や住民と連携して駆除に取り組みたい」としている。
■特定外来生物
海外が起源の生物で、日本の生態系や人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼしたり、
及ぼす可能性があるものの中から環境省が指定する。2005年6月に外来生物法が施行されて以来、
ウシガエル、カミツキガメ、アライグマなど83種類が指定された。
西日本新聞 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)