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・2007年5月17日、鉄道高速化計画の目玉として登場した弾丸列車が走行を開始して
1か月、定期点検のため河南省鄭州市の鉄道局検査場に戻ってきた。約100人の
技術者が車体を検査したところ、無残なほどボロボロにされていることがわかった。
ボロボロになった原因は乗客による備品の持ち去り。被害が最も多かったのは
手洗い場のセンサー式蛇口。多数取り外されてなくなっていた。さらに緊急脱出用の
ハンマー。また密室であるトイレも被害が大きかった。
便座の温度調節つまみやペーパーホルダーの軸さえ取りはずされ消え失せている
実態には、ただもうむなしさが募るばかりだと技術者たちはこぼす。
鳴り物入りで走り出した夢の高速列車だが、わずか1か月で満身創痍になって戻って
くるとはおそらく想定外だったはずだ。同局は今後、備品持ち去り禁止を表示するのか、
乗客の資質向上を待つのか、判断を迫られることだろう。
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