07/05/19 10:54:52 0
移植か、伐採か。仙台市の表玄関・青葉通のケヤキ並木の処遇を巡り、杜（もり）の都が揺れている。
地下鉄建設のため、２２３本中５０本を撤去する必要があるからだ。仙台のシンボルで戦後復興の象徴
でもあるケヤキを移植して守ろうという声の一方、財政難の中、１億６０００万円もの移植費用に難色
を示す意見も。身動きが取れなくなった市は論争に決着をつけるべく、近く住民アンケートを実施する。
さて、市民の裁定は－－。
ケヤキ並木は戦後、焼け野原となった目抜き通りを拡幅する際、「杜の都を再建しよう」と市議らが
寄付したのが始まり。最高で樹齢１１０年を誇り、対象の５０本にも枝張り１８メートルの巨木がある。
計画されているのは、市内の八木山動物公園と流通地区を結ぶリニアモーター式地下鉄の東西線（延長
１３．９キロ）。青葉通が工事区間にあたり、市は０３年にケヤキ移植を基本とする方針を決定。今年
１月、市内３カ所の公園などに移植、青葉通には工事完了後に別のケヤキの若木を植える－－という計画
を発表した。
ところが、１本３２０万円も移植費用がかかり、伐採なら１本６０万円で済むため、議会が猛反発。
梅原克彦市長が記者会見で「ケヤキの精から『どうぞ切らないで』と頼まれた」と訴えたことも、一部で
「情緒的な理由で大金を支出するのか」と反発を呼び、計画は事実上、白紙になった。
(続く)
■ソース(毎日新聞)【伊藤絵理子、比嘉洋】
URLﾘﾝｸ(www.mainichi-msn.co.jp)
※写真
URLﾘﾝｸ(www.mainichi-msn.co.jp)