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★米軍の「配慮」で騒音区域拡大、過去最多の苦情に/NLP問題
在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で七年ぶりに行われたジェット戦闘攻撃機による
夜間離着陸訓練(NLP)で、米軍が「周辺住民への配慮」として飛行高度を二倍にした結果、
かえって騒音が広範囲に拡大していたことが十六日、わかった。同基地渉外部では
「配慮したが、すべての騒音を減らすことはできない」と話している。
県基地対策課と防衛施設庁によると、ジェット戦闘攻撃機によるNLPが行われた
10、14、15日の3日間で、防衛施設庁や県、基地周辺九市などに寄せられた苦情は
計約1500件に達した。うち県と周辺9市に寄せられた苦情は804件で、
記録が残る1994年度以降では、3日間で538件を記録した2000年9月を抜いて
過去最多となった。
内訳は日付別では10日276件、14日693件、15日510件。
周辺市の中では、大和市が3日間で計200件と最も多く、次いで藤沢市(142件)、
相模原市(94件)、綾瀬市(76件)町田市(70件)、横浜市(62件)と続く。
これまでは苦情が少なかった基地東側の横浜市で件数が増えたのは異例。
大和市基地対策課は「従来、タッチ・アンド・ゴーを行った米軍機は西側を旋回するが、
今回のNLPでは東側への旋回が多く見られた」と訓練方式に変化があったことを指摘している。
同基地渉外部によると、今回のNLPでは、周辺住民への配慮として、
通常の二倍の飛行高度で訓練を実施するとともに、民間機との衝突を避けるため、
目視による操縦だけでなく「GCA」と呼ばれる計器誘導による訓練も導入。
2倍の高度に加え、基地東側を旋回する計器誘導の訓練が行われたことで旋回範囲が拡大し、
結果として騒音が広範囲に及んだとみられる。
同基地渉外部は「周辺住民に配慮して高度を上げた。
騒音が拡大したのは申し訳ないが、高度を上げないと直下の騒音が軽減できない」と話している。
神奈川新聞 URLリンク(www.kanaloco.jp)