07/05/17 02:54:45 69Mm9X+Q0
実家を立て替えるというので、休みの日に帰省して荷物整理を手伝っていたら
十年ほど前に死んだ母の日記帳が出てきた。生前は日記なんか付けるようには
見えない人物だったが、どうやら冷やかされるのがイヤでこっそりつけていたらしい。
で、父の立ち会いのもと、読んでみた。
ずぼらな母らしく、日付はとびとび、中には半年近くもあいているのもある。
その内容も「テレビドラマで感動した」だの「ちょうどスーパーの特売日でラッキー」
だの、他愛もないものだった。そんな中に
「○月○日 娘の初月給でイタメシなるものをごちそうになった。
あまり口に合わなかった。けど最高！」
確か母はあの時、美味しい美味しいと食べていたはずだ。でもそれは私のために
ムリをしていたんだと知った。
その日の仏壇にお茶漬けをお供えしたら、「やっぱり親子だな」と父が笑った。
そんだけ。以上チラシの裏。