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「仲間が早くよくなることが願い」「頑張る姿を見せたい」。
広島県三原市の山陽自動車道で社員二十一人が死傷したマイクロバス横転事故から一夜明けた九日、
江津市浅利町の「堀江化工」で、堀江成専務(55)らが記者会見。事故の状況を振り返る一方、
仲間への思いや社業継続への決意を気丈に語った。また、記帳所には亡くなった堀江直社長(57)
の冥福を祈る弔問客が相次いだ。
負傷した二十人のうち、比較的軽い十二人は八日夜に江津市に帰り、市内の病院で検査後、入院した
一人以外は帰宅。このうち、社長の弟の堀江専務と、バスを運転していた浜崎文男釉薬(ゆうやく)
部長(55)が会見に応じた。
事故の瞬間について、浜崎部長は「後ろから押された感じはしたが、追突かどうかは分からなかった」
と振り返った。当時、堀江専務をはじめ、多くが眠っていたが、運転席後ろの二人掛け座席の窓側にいた
堀江社長は、旅行の行程を隣の社員と相談していたという。
堀江専務が目覚めたのは、バスが横転して止まってから。当時、車内にいたのは、運転席の浜崎部長、
社長らの後ろにいた二人、その後ろにいた専務夫婦の五人だけで、あとは車外に投げ出されていた。
「修羅場というか、信じられない世界だった」と声を詰まらせた。
社員の大半が死傷する惨事に見舞われながらも、同社は、旅行に参加していなかった社員三人で同日、
工場を操業。製造する石州瓦の釉薬などは在庫での対応が可能だが、堀江専務は「(取引先などの関係者に)
頑張っていることを伝えたい」と訴えた。近く同専務が新社長に就く手続きに入る。
また、この日、自宅前には記帳所が開設された。同社長は江津商工会議所常議員などを務め、過去には
市教育委員長を含む教育委員や、人権擁護委員も歴任しただけに、各界の関係者が前日に引き続き弔問に訪れた。
堀江社長の通夜や葬儀の日程は、妻で取締役の雅子さん(52)、長男で常務の毅さん(27)が広島で
入院中のため、決まっていない。
('07/05/10 山陰中央新報)
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