07/05/09 12:18:24 0
・神棚に供えられる榊(さかき)の深緑は、太古の昔から自然と共生してきたこの国の
原風景を思い起こさせる。安倍晋三首相が靖国神社に奉納した鉢植えの榊は5万円
したそうだが、私費での奉納でさえ「憲法が定めた政教分離に違反する」と騒ぐ人
たちがいる。
▼こういう人たちこそ連合国軍総司令部(GHQ)が押しつけた現憲法を一字一句たり
とも修正させず、守り抜くことで平和を維持できると信じる「憲法教」の信者ではあるまいか。
罪汚れなき榊こそいい迷惑なのだが、いま市場に流通している榊の大半は、憲法教信者の
みなさんが大好きな中国産だという。
▼福岡市内で生花店を営む日野亮一さん(33)はあるとき、東京の花屋をみてまわって
驚いた。店先に置かれていた榊のほとんどが中国産の「ヒサカキ」と呼ばれる榊の
代用品だったのだ。
▼純国産榊の流通が激減したのはなぜか。地方の過疎化と山林の荒廃で榊の生育地が
少なくなったのもさることながら、大量輸入で値段も安い中国産にコスト面で太刀打ち
できないのが最大の理由だ。
▼「日本の神様には日本の榊をお供えしたい」と思い立った日野さんは、「日本榊本舗」の
屋号で昨年からインターネットによる純国産榊の通販を始めた。反響は大きく、顧客の
多くは東京など首都圏在住者だというが、「この仕事をやっている方は80歳代がほとんど
なんです」と後継者難を危惧(きぐ)する。
▼大枚を払って榊を奉納した首相のことだから、超高齢化が進む山村の危機をどうやって
食い止めるか真剣に対策を講じてくれることを期待したい。靖国の社に中国産の榊が
奉納されるようになっては、英霊たちも浮かばれまい。もちろん、供物の奉納だけでなく、
ご本人の参拝も忘れずに願いたい。
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