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・北京市気象局が2008年北京五輪に向け、大自然に戦いを挑んでいる。年間降水量の
75%が夏に集中し、8月には3日に1度雨が降るといわれる北京で、人工降雨技術を
用いて雨雲に細工を施し、式典や競技に対する雨の影響を防ごうという計画。
北京市気象局は4月下旬、過去30年の気象統計の分析結果を公表した。中国国営通信
新華社などによると、五輪期間中、1日の降水量が25ミリを超える確率は6・5%。
ただ開会式が行われる8月8日の降水確率となると50%に跳ね上がる。土砂降りに
なる可能性は低いもようだが、夏の北京には雨に加え雹(ひょう)も頻繁に降る。英字紙
チャイナ・デーリーによると、北京市の王岐山市長は以前「最大の頭痛の種は開会式
当日に雨が降ること」と吐露している。
そこで登場するのが「人工消雨」だ。計画では雨雲が近づいてきた場合、北京から
約90キロ離れた地点で人工的に雨を降らせ北京での降水量を減らす。国家体育場
(愛称・鳥の巣)上空に雨雲がかかっている場合は、開会式前に雨を降らせてしまう
手も想定している。
詳細な仕組みは明らかになっていないが、中国ではロケット弾や飛行機を使って
ヨウ化銀などの化学物質を散布し、雲を刺激して降雨を促す技術が実用化されている。
今年1、2月に吉林省長春などで冬季アジア大会が行われた際には、雪不足を解消
するためロケット弾を使って人工的に雪を降らせたとされている。予定外の場所に降ったり
予定よりも大量の雪が降ったりと、自然を完全に操るまでには至っていないものの、
中国メディアは4月にもチベットの山岳地帯で人工降雪に成功したと報じている。干魃や
氷河融解の防止策として期待が高まっているようだ。
市気象局の副技師長は「計画の主目的は競技場を中心に防御線を巡らすこと。早めに
雨を降らせることで“消雨”の目的を達成する。狭い地域で効果的に降雨を減少させる
ことができると確信している」と自信をみせている。(一部略)
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