07/05/09 05:58:07 d7009koDO
---そして10年の歳月が流れた---
ここは中国のとある遊園地
そこには今なお元気で活躍する風神雷神2の姿があった
もう、定期点検はいらない。束縛から解放されたその姿は、ひときわ輝いていた
流暢な日本語で初老の管理人は言う
「風神雷神2?!似てるけど違いますよ 事故ですか?
そんなもん当たり前じゃないですか。」
「今まで死傷者は20人は出てるけど、あれだけスピードが出れば当然ですよ」
取材スタッフ「死傷者が出てもですか?」
管理人は立ち上がると、少し寂しそうに遠い空を見上げた。
そして、去り際に私の肩をポンと叩いてこうささやいた
「こんなもん、こんなもんなんよ。世の中っていうんは」
かすかな大阪訛りがなぜか何の違和感なく感じられた
取材スタッフ「管理人さん!あなたは、もしや・あの時謝罪した・・・」
もう、彼の背中は見えなかった
園内に無造作に生えた雑草から新緑の匂いがする
どうやら今日も絶叫マシンは絶好調のようだ
知ってるつもりDVD-55巻 「幸せの絶叫」 より