07/05/01 15:56:50 3JywHto+0
ところでこれ毎日新聞の自画自賛記事だが。
>そこへ基礎取材を続けていた記者から「遺族が判明しました」の連絡
これどうやって判明したんだろ?
支局長からの手紙
遺族と医師の間で /奈良
今回の一件はほとんど手掛かりがないところから取材を始め、かなり時間を費やして事のあらましをどうにかつかみました。
当然ながら関係した病院のガードは固く、医師の口は重い。何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。
なにより肝心の遺族の氏名や所在が分からない。
そこへ基礎取材を続けていた記者から「遺族が判明しました」の連絡。記者が取材の趣旨を説明に向かうと、
それまでいくら調べても出てこなかった実香さんの症状、
それに対する病院の対応が明らかになりました。それがないと関係者にいくつもの矛盾点を突く再取材へと展開しませんでした。
情報公開条例や個人情報保護法を理由に県警、地検、県、市町村などの匿名広報が加速するなか、
記事とともに母子の写真、遺族名が全国に伝わり、
多くの反響が寄せられています。それは実名と写真という遺族の「怒りの力」によるものに他なりません。
支局の記者たちも、ジグソーパズルのピースを一つずつ集めるような作業のなかで、ぼやっとしていた
ニュースの輪郭がくっきりと見えた感覚があったに違いありません。
手掛かりある限り、あきらめないで当事者に迫って直接取材するという基本がいかに大切で、記事の信頼性を支えるか。
取材報告を読みながら、身にしみました。
【奈良支局長・井上朗】 hogaraka@dream.com