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★怒りの中国…対台圧力強化も 五輪聖火ルート
・２００８年北京五輪の聖火リレールートが正式発表された直後に台湾側が拒否した問題で、
北京五輪組織委員会の蒋効愚・副会長代理は２７日、記者会見し、ルート変更に応じる考えは
ないことを示唆した。同氏はルートをめぐり中台間で合意した“証拠”の文書を示しつつ、今月
２０日になって台湾側が突如、ルート変更を要求してきたと述べ、台湾側の態度を強く批判した。
胡錦濤指導部は台湾側が、容認姿勢を示さない場合、台湾を通過しないことも検討、圧力を
強める構えだ。
胡指導部が台湾通過をルートに入れた背景には、０８年春に行われる台湾総統選挙を念頭に、
「台湾は中国の一部」という原則を明確に世界に示す思惑があったとみられる。発表された聖火
ルートは「ベトナム・ホーチミン－台北－香港－マカオ－中国本土」となっており、「台湾が受け
入れやすいよう配慮した」と中国外交筋は指摘する。
中台間での協議は昨年１１月に開始され、今年２月、台湾当局が北京で中国側と会談。
３月２７日に台湾側が中国側に書簡を送付し、今月２６日に発表されたルートに同意すると
記載されていたという。
しかし今月２０日、送付してきた書簡で台湾側は「聖火は第三国から入り、第三国に出ること」を
要求。「台湾から香港に入るという現状のルートでは、台湾の地位が矮小（わいしよう）化される」と
変更を求めてきた。「一国二制度」の香港と台湾が同列視されるとの陳水扁総統周辺の政治
判断が働いたとみられる。
蒋副会長代理は「一方的な合意違反だ。政治の干渉を排除する五輪憲章にも違反する。信義に
背くやり方には賛成できない」と怒りをにじませつつ、「今後（どうするか）は台湾次第だ」と述べ、
台湾当局が合意を順守するよう強く再考を促した。
中国政府は、対台湾融和政策を推し進めるなかで、陳総統の孤立化を図っており、強硬姿勢を
示すことで、台湾内部の動揺をあおる狙いもあるとみられる。
URLﾘﾝｸ(www.iza.ne.jp)
※記者コメント：ちなみに、北京オリンピックのテーマは「一つの世界 一つの夢」です。