07/04/28 19:24:29 Xvd6Tsxo0
>>108
ブルセラ症(brucellosis)とは、ブルセラ(Brucella)属の細菌に感染して起こる人獣共通感染症。
日本においては家畜伝染病予防法に基づく家畜伝染病、感染症法における四類感染症に指定されている。
家畜との接触・汚染乳製品の摂取を通じてヒトに感染する。
1887年、イギリス軍の軍医・デビッド・ブルース(Sir David Bruce)によって
病原菌が発見されたため、この名前が付いた。 ヒトに感染すると
発熱、発汗、頭痛、背部痛、体力消耗というような症状を起こす。
重症化すれば、脳炎、髄膜炎などの中枢神経の炎症や心内膜炎、骨髄炎を起こすこともある。
牛においてはBrucella abortusの感染が妊娠6~8ヶ月での流産の原因となる。日本では家畜に
おけるブルセラ症は1970年代にほぼ撲滅されたが、現在でも犬のBrucella canis感染が見られる。
日本でのヒトでの感染はほとんどが実験室内感染である。テトラサイクリンやストレプトマイシンなどに
感受性を示すが、体内の菌の撲滅は難しい。なお、家畜においては治療を行わず殺処分する。