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マッカーサーの軍事法廷へ、マーフィ判事の警告
引用二月十一日「紀元節」の日、本間は銃殺刑を宣告された。弁護団は山下の例にならって
合衆国最高裁に提訴したが、最高裁は訴願を審理することを拒否した。だがここでもマーフィ判
事は、ラトレッジ判事とともに鋭く異議をとなえて、マッカーサーの指令に基づく裁判の不法性を衝いた
―「犯罪のより明確な証拠も、日本部隊の残虐行為も、裁判進行の不当な迅速さ或は明瞭に
反憲法的規定を含む指令の発布の口実にはならない」。そしてマーフィ判事は警告する―
「今日、戦場で敗北した敵軍の指導者である山下と本間の生命が、法の正当な手続きを
無視して奪われる。それに抗議するものはない。しかし、ここにうち立てられた先例は明日他の
者にふり向けられるのである。法の正当な手続きを無視した法律的リンチが、今後ひきつづい
てぞくぞくと発生するかも知れない」。
袖井林二郎 「マッカーサーの二千日」 P.147