07/04/27 16:04:46 0
★アルキメデス・パリンプセストから新たな発見、今度はアリストテレスの著作の解読に成功
【テクノバーン 2007/4/26 15:25】アルキメデス・パリンプセスト(Archimedes Palimpsest)の
解読を進めてきた研究グループによってアルキメデス・パリンプセストにアリストテレスの
著作物が書かれていることが25日、英BBC放送の報道などによって明らかとなった。
今回、アルキメデス・パリンプセストからアリストテレスの文献の解読に成功したのは、
米メリーランド州バルチモアにあるウォルター・アート・ミュージアム(Walters Art Museum)の
ウィリアム・ノエル氏を中心とする研究グループとなる。
アルキメデス・パリンプセストとは山羊の皮をなめして作った獣皮を用いて作られた写本。
13世紀にギリシャ正教の祈祷書として作られたものが今日まで大切に保管されてきたものとなる。
この祈祷書は、その後、20世紀に入ってからデンマークの古典学者ヨハン・ハイベルクによって
本来「アルキメデスの原理」の上に重ね書きされたものだということが判明。
以来、現存していない古代ギリシャの哲学者の文献が書き残されている可能性があるとして
X線など、様々な手法を使って写本の解析が行われてきた。
ノエル氏を中心とする研究グループは今回、新たにマルチスペクトラル・イメージングという
光学分析手法を使うことにより、肉眼では判別のつかない文字を読み取ることに成功。
その中にアリストテレスの著作が含まれていることがわかった。
アルキメデス・パリンプセストからはこれまでにアルキメデスの他に、
古代ギリシャの政治家ハイペライズの著作などが見つかってきた。
Technobahn URLリンク(www.technobahn.com)