07/04/26 22:17:52 0
・あるサイトに以前書いた記事が転用されており、それを読んで驚いてしまった。
「原発はマグニチュード8以上には耐えられない設計。その上、危険な断層上に建築
されてしまった原発(柏崎・浜岡など)もある。もし大規模地震が発生すれば、核爆発および
それに伴う核汚染は免れないだろう。今すぐ断層上の原発運転の中止をすべきだ。その
裏づけが下記のものである」とあり、そこに自分が以前書いた記事が、引用されているのだ。
記事は浜岡原発のタービン破損事故に関するものだが、原発の是非を論じたものではない。
私は、CO2削減やエネルギー安全保障などのためには、原発利用は避けて通れないと
考えている。原発の安全性には最大限の注意を払わなければいけないし、原発が危険だから
廃棄しろなどと書いたり言ったりしたことはない。
しかし、先のホームページを読むと、私が「今すぐ断層上の原発運転の中止をすべきだ」
という主張をいっしょに論じているかのように読まれてしまう。
今、ネットをのぞくと、玉石混交の情報が氾濫している。そこに引用されているマスコミの記事も、
歪曲されたり、あるいは都合よく自分の論拠にあいそうなところだけ引用してあったりして、自分の
主張と同様に改竄してしまっているケースも多いのではないか。
いつか、大きな地震が来ると誰もが感じている。人命救助とライフラインの復旧が最も大切だが
そこで、ネット機能が回復すると、流れるのは人々に役立つ情報だけとは限らない。ネットの
匿名性によって、無責任な情報が飛び交うことになりかねない。
関東大震災では、流言飛語によって、朝鮮人虐殺事件が起きた。日本人の心の底に
あった差別感、優越感が逆に恐怖心を生み、集団ヒステリーのようになったのではないか
と思うが、今のネット時代には、それとは違って、騒ぎを大きくしようとする火付けのような
人たちも多くみられる。また、そうした意図がなくても、誤解が生まれやすく、その影響力の
比は、流言飛語どころではないかもしれない。われわれは、いや応なくネット時代に入って
しまっているが、それゆえの倫理観、さらなる法整備、規範が求められている。(一部略)
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