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ＴＢＳ：楽天の株買い増しは野球協約違反、申し入れ書送付
ＴＢＳは２５日、ＴＢＳ株を２０％超まで買い増すと通告してきた楽天に対し、買い増しでＴＢＳが楽天の
連結決算対象になった場合、複数球団の株式保有を禁じた野球協約に違反するとして、協約順守を求める
申し入れ書を楽天に送ったと発表した。
楽天は楽天イーグルス、ＴＢＳは横浜ベイスターズの親会社。この問題は楽天がＴＢＳとの経営統合を
申し入れた０５年１０月以降、オーナー会議などで議論されてきたが、先送りされてきた。
申し入れ書は「楽天の行為は野球協約の違反状態を無視している。楽天の企業体質、プロ野球の公共性に
対する理解・配慮の欠如に深刻な懸念を持つ」と批判。井上弘ＴＢＳ社長は２５日の定例記者会見で
「協約違反はやめてもらいたい」と述べた。
また、ＴＢＳは２７日に取締役会と社外有識者でつくる「企業価値評価特別委員会」を開き、楽天に対して
詳しい質問状を出すことを決める方針。
一方、楽天は「オーナー会議の要請で、０６年１１月に日本プロ野球組織（ＮＰＢ）と日本野球機構に対し、
楽天とＴＢＳ間の協議解決に至るまで、不公正な球団運営と見られる行為は一切行わないことを強く誓約する
文書を出している」とコメントした。
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ＴＢＳの申し入れ書送付を受け、日本プロ野球組織の根来泰周コミッショナー代行は２５日
「野球協約違反であることは間違いない」との見解を示した。この日、根来代行は「楽天がＴＢＳの株を
買うのは経済行為だが、球団を持つ者としては協約違反」とし「楽天からは誓約書が出ているが、
次のステップをどうするかは難しい。（両社が）よく話し合って決着をつけてもらいたい」と語った。
【広瀬登】
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