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★「加ト吉」不適切取引1000億円、東京支社でも循環取引
冷凍食品大手「加ト吉」(香川県観音寺市)グループが不明朗な「循環取引」を繰り返していた問題で、
新たに同社の東京支社でも循環取引が行われていたことが24日、加ト吉が設置した外部調査委員会
の調査報告書で分かった。
調査委は、この取引も含め5パターンで「不適切な取引」が行われ、その総額は2007年3月期までの
6年間に約984億円、回収が困難な債権は約150億円に上ると認定。背景には、内部管理体制の軽視
やワンマン経営の弊害があったと指摘した。
加ト吉は同日付で、加藤義和会長兼社長ら取締役3人が退任し、新たに金森哲治副社長が社長に
昇格する人事を発表した。
加ト吉は近く、過去5期の決算を修正する。また、循環取引の多くに主体的に関与したとされる高須稔・
元常務(68)(24日付で退任)については、刑事、民事両面での責任追及を検討している。
調査報告書で新たに判明したのは、加ト吉の東京特販部と、愛知県内の商社、都内の冷凍食品販売
会社の間で繰り返されていた循環取引で、6年間で総額248億円に上る。調査委は、東京支社の役員
らが循環取引の実態を知っていたとは認められないとしたが、「個々の契約書が作成されないなど異例
な取引形態」と指摘した。
加ト吉は24日、調査報告書を東京証券取引所に提出。その後、金森新社長らが記者会見に臨んだ。
報道陣からは、循環取引に対する上層部の関与や指示の有無などについて質問が相次いだが、
島田稔専務は、「(循環取引は)みすず監査法人から報告を受けて初めて認識した」と言い、高須元常務
以外の関与を否定。金森社長は、「大変深刻な事態だが、信頼回復に努めたい」と話した。
(2007年4月24日22時25分 読売新聞)
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