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神奈川県出納長辞任拒む「残る２年全う」
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「出納事務の電算化が進み、必要がなくなった」などとして、この４月の地方自治法の改正で廃止が決まった出納長のポストをめぐり、県で「お家騒動」が起きている。
法改正に伴い、松沢成文知事（４９）が陳岡（じんがおか）啓子出納長（６０）に辞任を促した。
ところが、任期中は出納長職を続けられるという法律の経過措置を盾に、陳岡氏は０９年３月までの任期をまっとうすると譲らない。
神奈川の出納長の年間報酬は約１６００万円。条例で定められた月額の給料は９５万円で、全国の出納長の中で最も高い水準だ。
出納長は独立して支出をチェックする役目のため、知事に解職権はない。地方自治法では、有権者のリコール請求によってでしか解職できず、知事をはじめ県幹部は頭を抱えている。