【朝日・天声人語】放送法改正案…テレビのガラの悪さを正すのは国家権力ではなく、作る側の良識と見る側の批評眼でありたい[04/24]at NEWSPLUS
【朝日・天声人語】放送法改正案…テレビのガラの悪さを正すのは国家権力ではなく、作る側の良識と見る側の批評眼でありたい[04/24] - 暇つぶし2ch1:依頼569@試されるだいちっちφ ★
07/04/24 05:07:53 0
 テレビの普及台数が約1億と聞き、今さらながら驚いた。低俗番組を批判して「一億総白痴化」と言われた
昭和30年代初めが約50万台だから、ざっと200倍に増えたことになる。

 暮らしに寄与してきた半面、悪(あ)しき影響への心配はどこも同じとみえ、英語には「愚者のランプ(イディ
オッツ・ランタン)」と呼ぶ俗語もある。これを「阿呆(あほう)の提灯(ちょうちん)」と訳したのは誰だったか。
ともあれ1億台となれば、ほぼ国民ひとりが一つずつ、提灯を提げている計算になる。

 俳人の長谷川櫂(かい)さんが雑誌で、家庭にテレビがあることを、「家族の中にあまりガラの良くない他人
がいるということ」と述べていた(「望星」4月号)。安手なバラエティーなどに苦り切り、我が意を得たりの人も
多いだろう。

 テレビ草創期以来の半世紀は、その“ガラの良くない他人”が、ぐいぐい巨人化してきた時代でもあった。
たとえば成長期の少年が、自分の腕力に無自覚なまま人を殴り、思いがけないけがをさせてしまう。それに
似た幼稚さと無責任が、なお業界にあるように見える。

 関西テレビの捏造(ねつぞう)問題を機に、政府は放送法改正案を国会に提出して会期中の成立をめざして
いる。国の規制を強めようとする法案である。テレビ側にも問題はあるが、表現の自由の阻害を心配する声も
大きい。

 不名誉な呼ばれ方の多いテレビではあるが、良くも悪くも、家族の一員のような存在ではあろう。ガラの悪さ
を正すのは、国家権力ではなく、作る側の良識と、見る側の批評眼でありたいものだ。

朝日新聞・天声人語 2007年04月24日(火曜日)付
URLリンク(www.asahi.com)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch