07/04/23 23:45:57 V7f7eiAk0
格差というのはねー
産業革命やそれ以前の社会と比較して、今の「格差」とはどれ程のものかと思うのねー
お金持ちと貧乏人は、それぞれに言い分があって、昔からずっと綱引きを続けてきたの。
疫病や飢饉で労働人口が減ると、労働力の供給が減って、需要と供給のバランスから、
労働者の待遇がいろいろと改善されたりしてねー。黒死病の時とか。
当たり前の話だけど、本当は労働者の待遇なんて改善したくないのね、お金持ちは。
実は今のお金持ちと貧乏人の力関係は歪なの。
冷戦で共産主義陣営が、貧乏な労働者に媚を売って取り入ろうとしたことに対抗して、
資本主義陣営が労働者の待遇を、あくまでも一時的な措置として、改善した結果なの。
実は今現在の労働者は、歴史の流れで見ると、本来の力関係からいえば、
過分な配当を受けていると言えるの。
冷戦が終わったから、世界の資本家と労働者の力関係は、これから冷戦以前の状態に
回帰しようとしていくの。いま格差が広がりつつように見えるのは、実はその過程なの。
いまの労使の力関係は、決して自然なものでも自明のものでもないの。
資本主義体制とは、本来は資本家のものなの。
そこで共産主義と資本主義を天秤に掛けて、労働者の側が相当シビアな条件闘争を
行った結果、労働者側が今の力関係を勝ち取ったというものなの。
いまの労使の力関係は、不断の闘争の結果なの。それを忘れてはいけないの。
労働者がその自覚を以って、労使の力関係が冷戦以前に回帰してゆく流れに抗わないと、
資本家と労働者の関係は、冗談抜きで本当に産業革命あたりまで後退してしまうの。