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★日本で若者の賃金格差に懸念・国連が報告
・国連は18日、高齢化が進む日本で若年層に賃金格差が広がっていることなどを
懸念する「2007年アジア太平洋経済社会報告」を発表した。
報告は所得分配の偏りを示す「ジニ係数」が、日本で他の先進国平均よりも高く
なったとした経済協力開発機構(OECD)の分析などを重視。高齢化の影響で
ジニ係数がかさ上げされたとする日本政府の反論も踏まえた上で、若年層の
賃金格差を問題にしている。
「ここ5年で倍増した非正規雇用の賃金は正社員よりも4割低く、社会保障の
恩恵も限られる」と指摘。年金を受けられない高齢者や失業保険・生活保護に
依存する低所得者の増大を招きかねないと警鐘を鳴らしている。
アジア諸国は今後日本の後を追う形で高齢化を迎える。報告は「日本の挑戦は
これから高齢化、社会保障費の増大、景気後退に伴う財政赤字や失業給付の
拡大といった現象に直面する国々へのシグナルになりうる」との見方を示した。
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