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こんなことが許されるのか―。
経営不振に陥った日本中のゴルフ場を
“二束三文”で買い漁っていたハゲタカ外資が、巨額の利益を得ようと
しているのだ。小泉・竹中コンビが、不良債権処理を強硬に推し進めた
結果、この5年間だけで実に470ものゴルフ場が倒産した。その
ゴルフ場を次々に買い占めていったのが、ハゲタカ外資だ。「いまや
日本で一番ゴルフ場を保有しているのは、米ゴールドマン・サックスと
米ローンスターです。それぞれ92コースずつ持っている。それも、
100億円以上かけて開発したゴルフ場を、たったの2億~3億円で
買収している。買った後は、会員にプレー権を約束する代わりに巨額の
預託金を放棄させ、収益を上げるために客を詰め込み、せっせと日銭を
稼いでいます。これだけでもボロイ商売ですが、さらに今度は、ゴルフ
場運営会社を上場させて、巨額の上場益を得ようとしているのです。
ゴールドマン・サックスは運営会社『アコーディアゴルフ』を来年
後半に東証に上場させ、ローンスターは早ければ年内に『パシフィック
ゴルフ』を上場させる予定。上場益は500億~1000億円になる
のではないか。上場益だけで十分に投資資金を回収できる。タダ同然で
90コース以上のゴルフ場を手にしただけでなく、上場益でオツリまで
くるのだから笑いが止まらないでしょう」(経済ジャーナリスト・
松崎隆司氏)日本中が不況で苦しんでいるというのに、こんなバカな話は
ないだろう。巨費を投じてゴルフ場を開発した日本の会社は「不良債権
処理」の美名の下に銀行に潰され、ゴルフ会員権も紙クズ同然になった。
日本では誰もが大損したのである。ハゲタカだけが大儲けするなんて、
どう考えてもおかしい。
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