07/04/17 10:03:22 0
衆院を通過した国民投票法案は参院の超スピード審議を経て早期成立の見込みだ。改憲をめざす安倍首相は
「してやったり」だろうが、長年、憲法改正に取り組んできた自民党幹部たちは「これで改憲はパー」とカン
カンだ。なぜか?
13日、衆院本会議で民主党内改憲派・枝野幸男議員は、安倍に向かって、「あなたは究極の護憲派だ!」と
批判した。せっかく、与野党協力で国民投票法案を練り上げてきたのに、強引に成立させようとするから協力関係
が壊れてしまったじゃないか、というわけだ。
安倍が法案成立に“前のめり”になったのは、7月の参院選の争点として憲法改正を考えたから。これなら得意の
テーマだし、指導力も発揮できると、「改憲の前提となる国民投票法案を5月3日の記念日までに成立させろ」と
ハッパをかけた。
これに反発した民主党が独自の修正案を出し、自民は歩み寄らず単独強行採決となったわけだ。
自民党の改憲勢力は、「これで改憲の第一歩を踏み出した」と喜んでいると思いきや、「安倍は余計なことをし
やがって」と怒り心頭なのだ。幹部が言う。
「改憲にはまず衆参両院の3分の2の議員の賛成が必要だから、確実に野党を取り込まなければならない。だから、
国民投票法案と憲法改正はセットで、与野党が協力することが必須条件でした。00年に憲法調査会ができて以来、
民主党には最大限の配慮をし、国民投票法案も昨年秋に民主党が出してきた修正案を丸のみした。これはイザ改憲
の時、野党側に『国民投票法案に賛成したのに、今さら反対はないだろう』というシバリをかける重要な意味が
あったのです。それを安倍首相は目先の選挙のために民主党を反対に追いやり、さらに改憲で分裂状態だった野党
を結束させてしまったのです」
これで自民党の「与野党一緒に憲法改正」という思惑は崩れた。安倍の大チョンボ。
北朝鮮問題しかりだが、「毅然として」「言い続けることが使命」なんて単細胞発想
では政治は進まない。
【2007年4月14日掲載記事】
URLリンク(news.www.infoseek.co.jp)