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中国ハルビン市にある「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」の王鵬館長(44)が13日、飯田市の旧竜丘公民館を訪ね、
旧陸軍の「細菌戦部隊」関東軍第731部隊の元隊員、胡桃沢正邦さん=93年に死去=が戦地から持ち帰った遺品などを視察した。
同館は、731部隊の資料を保存展示しており、東京の平和団体の招きで、遺品を収蔵している旧公民館を訪問した。
胡桃沢さんは旧下伊那郡上村(現飯田市)で農家の二男として生まれ、陸軍の関東軍防疫給水部本部(731部隊)の軍属研究員に配属。
戦後、細菌の生体実験で死亡し「丸太」と呼ばれた約300体もの中国・ロシア人捕虜の遺体解剖にかかわったと証言した。
1988年に長野市で開かれた「平和のための信州戦争展」で、胡桃沢さんは部隊で使った人体解剖図書や、野戦用の救急器具を初めて一般に公開。
これらは2003年に同展飯伊地区実行委員長の久保田昇さん(77)を通じて飯田市に寄贈され、旧公民館に保存されている。
王鵬館長は、図書や器具などの遺品を撮影し、久保田さんから、胡桃沢さんが生前に残した証言内容などについて熱心に聞いた。
王鵬館長は「胡桃沢さんがこれらの資料を残した思いを受け継ぎ、若者たちが歴史を知るきっかけにして、中国と日本との交流につなげたい」と話していた。
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