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◇政治家にオーラ求めるな--強者に迎合してないか
無党派層の支持をいかに獲得するかが、近年の選挙の主要テーマだ。
背景には、政党や政治に対する有権者の不信がある--というのが一般的な見方だろう。
だが、むしろ問題は有権者の側にあるのではないか。
石原慎太郎知事が圧勝した東京都知事選の取材を通じて、私はそんな思いを強くしている。
こうした有権者の傾向を臨床心理士の矢幡洋氏は、「アイドル政治家症候群」(中公新書ラクレ)と
名づけている。石原氏や田中康夫・前長野県知事、小泉純一郎前首相誕生時の圧倒的人気。
そして今年1月、東国原英夫(そのまんま東)氏の宮崎県知事当選--一見、無党派層が
強大な力を持ったかに見えて、実は逆に無力化しつつあると矢幡氏は指摘する。
「リビングでテレビを見る感覚で候補者を論評する。そこにあるのは、主体的に発言・行動する
姿勢ではなく、『○○さんなら何かやってくれるだろう』という依存的な心理です」
このままでは、この国の選挙は際限なく強い刺激を求める「オーラ競争」になってしまう。
「何かやってくれそうな人」をヤンヤの喝采で迎え「あとはお任せ」では、無責任というものだ。
政治を「お上の仕事」と見る発想から抜け切れていないともいえる。
視点を変えれば「強者」への迎合の心理も見え隠れする。
私は3年前に「サンデー毎日」誌上で、石原知事の「豪華海外出張」などの公私混同問題を最初に報じた。
それが今知事選で争点になったことを正直うれしく思う。しかし多くの有権者はそれに許しを与えた。
当の石原知事は「陰湿に根拠のないバッシングをされた」と早くも報道に責任転嫁するかのような発言を始めている。
石原知事に「公僕」としての意識はあるのか、強く疑問に思う。
では、浅野氏らが集めた知事批判票は無駄だったのか。そうではないと思う。
期待し過ぎず、あきらめない--有権者には、そうした態度が求められていると思う。
毎日新聞(一部抜粋) URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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