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★虐待か文化か 闘牛禁止めぐり論争 EU、捕鯨や闘鶏も許されず
・欧州連合(EU)の欧州議会で「動物虐待の要素が強い」などとして、域内での闘牛の禁止を
目指す動きが活発化したのに対し、スペインの闘牛関係者は11日「闘牛は欧州の“文化遺産”だ」
とする反論文を発表し、全面対決の姿勢を示した。
EUでは捕鯨や闘鶏など加盟国の歴史や伝統に根差した行為でも、動物虐待は許されないとの
世論が拡大。一部の欧州議員が2月、欧州委員会に禁止法制の検討を求める声明を出した。
マドリードからの報道によると、反論文は「スペインの70%の自治体で闘牛が行われ、牛の
飼育・放牧は環境保全の重要な一環となっている」と主張し、すべての欧州議員に闘牛禁止の
法制化などを断念するよう呼び掛けた。フランス南部やポルトガルにも闘牛の伝統はあり、
業界筋は「両国とも支持してくれる」と強気の構え。
しかしスペインでも闘牛場に通う若者は年々減少しているとされ、議会審議の行方は不透明だ。
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