07/04/12 21:48:34 /OmCXLJ/0
原文をみた。
報告書は、軍の関与については、全ての段階(慰安所の設置、リクルート活動等)で関与があったと説明している。
また、韓国女性の大半は契約書にサイン(日本軍の規律に従うことに同意)をして慰安所に来たとはいっているが、
工場での仕事の応募や借金を返すには病院で働くしかないと言われたためであったりしたと書かれている。
安部首相のいう強制とは英語では力づくで連れてくることを意味する単語であるとした上で、騙してつれてくることも
強制とするならば、慰安婦は強制的に連れてこられたと言えるとしている。ここから、韓国では強制連行があったと
されているのだと思う。また、日本軍による強姦やオランダ女性など実際に強制されて慰安婦にされた例を上げて、
日本軍に強姦や強制連行があったことを説明している。ただ、これらの例は韓国女性も含まれるとは明記されていない。
最後の結論では、may notという形で軍が直接強制したわけではないかも知れない、がだが...と繋げていて、
けして日本に甘い態度はなく、むしろ非常に辛辣。ただ、may notという言葉から、アメリカ政府も、強制連行の
証拠はみつからなかったという風にも読み取れる。でも、100%強制がなかったというのは、文書の最初から最後まで、
明確な流れで否定していて、むしろ強制性はあったという文調で、アメリカの従来の立場「日本軍=悪、日本軍に戦争の責任がある」を
むしろ支持している。日本の教科書問題もとりあげていて、従軍慰安婦や沖縄での集団自決の記述が削除、または変更されたことについて、
アメリカの従来の立場から問題視しているので、けして日本に理解を示したとはとれそうにない。
全体的には、韓国、日本、アメリカの主張全てにYesと答えている玉虫的な文章。どの立場の人間がみても受け入れられるように
配慮されているようだ。また、may notというのは、あるともないとも言っていないことなので、証拠がないとするのか、
判断できるデータがその時点でなかったとするのかがわからないだけで、人によっては強制性は裏付けられているととってもおかしくはない。
要は、極めて曖昧、だが日本寄り、韓国寄りに書かれているわけではなく、むしろ従来のアメリカの立場を補強しているという感じに思えた。