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中国の温家宝首相は12日午前、衆院本会議場で「友情と協力のために」と題する演説を行い、中日両国
関係をさらに発展させる考えを示すとともに、歴史認識や台湾問題で日本に慎重な対応を求めた。
一方で、昨年10月の安倍首相の訪中以来続く関係改善の維持と発展が地域や世界の安定に貢献する
ことを強調した。中国首相の国会演説は初めて。
温首相は冒頭、「昨年10月の安倍首相の中国訪問が氷を割る旅だったなら、今回の訪問は氷を解かす
旅となるよう願っている」と述べ、日中関係の改善を定着させていくことが重要だとの考えを示した。
歴史認識問題では、「日本政府と日本の指導者が侵略を公に認め、被害国に深い反省とおわびを表明
したことは積極的に評価している」と述べた。そのうえで、「日本側が態度の表明と約束を実際の行動で
示されることを心から希望する」として、安倍首相が靖国神社を参拝しないよう暗に求めた。
一方、11日の日中首脳会談で具体的な取り組みを示した戦略的互恵関係に関しては、諸課題に日中が
ともに対応していくことの重要性を強調した。そのうえで、台湾問題に触れ、「台湾問題は中国の核心的
利益にかかわる。台湾当局による『台湾の法的独立』および他のいかなる形の分裂活動にも断固として
反対する。日本は台湾問題の高度な敏感性を認識し、約束を厳守し、慎重に対処するよう希望する」と
訴えた。
東シナ海のガス田問題については、「両国には一部の具体的な利益と一部の問題に関する見解に相違が
あることは認めなければならないが、共通利益と比べれば到底、副次的だ」と語り、共同開発の原則で解決
を目指す考えを示した。
これまでの日本の経済協力などについては、「中国の改革開放と近代化建設は日本政府と国民から
支持と支援をいただいた。中国人民は、いつまでも忘れない」と謝意を述べた。
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