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★「近所に慰安所」 沖縄戦で住民証言
・「宮古島の日本軍『慰安婦』について証言を聞く会」(宮古島の日本軍「慰安婦」問題を考える
女たちの会主催)が7日、宮古島市中央公民館で開かれた。沖縄戦当時、朝鮮人慰安婦が
いる慰安所に日本軍が出入りしていたことを住民が証言した。
沖縄戦時、上野村野原に住んでいた与那覇博敏さん(73)が「小学5年のころ、家の近くに
朝鮮人の女性たちがいる慰安所があった」と証言した。
与那覇さんは「最初はどこの女性かなと疑問に思ったが後で朝鮮人と知った。日本軍の
兵隊が出入りしていた。最初に見たのは1944年の早い時期。終戦間際までいたので、
1年数カ月は慰安所として利用されていたと思う」と話した。
県内各地の沖縄戦当時の慰安所について調査研究している早稲田大学大学院アジア
太平洋研究科博士課程の洪允伸(ホンユンシン)さん(28)は、慰安所が宮古島に10カ所、
伊良部島に1カ所の少なくとも計11カ所確認されていることを説明した。
洪さんは過去2回の宮古島の調査で、宮古の場合は慰安所が住民の生活圏と密接に
関係を持っていたことを指摘。「宮古は米軍上陸がなく、沖縄の中でも比較的被害が
少なかったと言われるが、被害の大きさは死者数なのか」と疑問視した。
さらに「日本政府は『狭義の意味で強制はなかった』とあいまいな立場を取るが、沖縄から
こうしたことについて考えないといけない。性を売ることを押しつけたのは誰か。何のために
必要だったのかという人道に対する罪を宮古だからこそ問える」と強調した。
洪さんは宮古島で3回目の調査を5月に予定しており、証言者を募っている。
(一部略)
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