07/04/06 17:36:31 0
★「DRMフリー」は行き過ぎ、複数デバイスで使えるDRMを~ACCS久保田氏
・デジタル時代の著作権協議会(CCD)は5日、「デジタルコンテンツ流通の課題2007
~権利者と利用者の望むDRM技術~」と題したシンポジウムを開催した。
CCDは、日本音楽著作権協会(JASRAC)などの著作権権利者団体と、日本映画製作者
連盟などの制作者団体によって構成された協議会で、デジタル化やネットワーク化の
時代にふさわしい著作権のあり方を検討している。
今回のシンポジウムでは、権利者や利用者がどのようなDRM技術を切望しているかの
アンケートの結果が報告されたほか、DRMを含めたデジタルコンテンツ流通の将来像が
提案された。
CCDでは2007年3月、会員32団体を対象に、DRM導入状況についてアンケートを実施。
それによれば、合計すると半数以上の団体はDRM技術を導入する必要性を感じているとした。
その一方、DRM技術について不安な点があるかという設問では、「特に不安なことはない」と
いう回答は6%にとどまり、「不安な点がある」という回答が72%で大幅に上回った。「不安な
点がある」と答えた団体では、6割以上がコピー防止技術が破られることや、DRM技術に
かかるコストや労力を懸念していた。
さらに、DRM技術を採用する際に求める事柄を自由回答で聞いたところ、「DRMを導入する
ためのコストを下げてほしい」「より単純なシステムで運用できるようにしてほしい」「利用者の
声を反映したDRM技術を開発してほしい」「権利許諾・権利保護を含めたコンテンツ流通
システムを構築すべき」「DRMが著作権法の保護を受けられるようにしてほしい」などの回答が
寄せられたという。
久保田氏は冒頭、デジタル形式で提供する楽曲からDRMを撤廃することを発表した英EMIに
ついて、「EMIの英断は、エンドユーザーにとってはありがたいこと。しかし、権利保護の観点
では、技術的保護手段で『1か0』ということではなく、もっとバランスの良い技術があるはず」
と指摘。「実は、これ(バランスの良い技術)こそが今日のテーマである」と話した。(>>2-10につづく)
URLリンク(internet.watch.impress.co.jp)