07/04/05 17:06:37 0
・気象庁は今月に入って、中国大陸から飛来する「黄砂」が東京都心や埼玉県熊谷市
などで初観測されたと発表した。
黄砂とは、中国内陸部のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠、黄土高原などの砂の粒子が
強風で巻き上げられ、大気中を浮遊して北東アジアの広範囲に飛来する現象をいう。
日本の3、4倍の飛来量が観測される韓国では2日、過去最大規模の黄砂に見舞われた。
朝鮮日報によると、韓国全域で初の黄砂警報が発令され、幼稚園や小学校が相次いで
休校となった。
こうした飛来量の増加傾向について、国立環境研究所の西川雅高環境分析化学
研究室長は「中国の耕地拡大が進み、土地の荒廃化が進行しているのが大きな要因」
との見解を示す。
西川氏によれば、「黄砂は大気を浮遊する間に、空気中の硫酸イオンや硝酸イオンなどの
物質を吸着する性質がある」といい、大分県立看護科学大と合同で行った実験では、
「動物実験レベルだが、呼吸疾患を患った鼠に硫酸イオンを吸着した黄砂を吸引させた
ところ、症状が悪化したとの結果が出た」という。
また、同大生体反応学研究室の市瀬孝道教授も、「そもそも黄砂成分の60%を占める
シリカもアレルギー反応を起こしやすい」と解説。「アレルギーの感受性が高い人が吸い
込めば、鼻炎症状が悪化したり、気管支ぜんそくなどを誘引したりする可能性は十分
ある」と示唆する。
2日に甚大な被害を受けた韓国では、アレルギー性症状を訴える患者が病院に殺到した。「
日本よりも黄砂の濃度が高く、黄砂期間に呼吸器疾患で死亡するケースもあると報告
されている」(市瀬教授)。
03年には韓国の研究機関が、黄砂発生翌日の人体に大量の発がん性物質を測定した
との研究を発表した例もある。
黄砂に鳥インフルエンザ、果てはミサイルに核まで、“飛来物”には何かと頭が痛い。(抜粋)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
※画像:黄砂でかすむ大阪市内(2日正午)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)