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・探偵事務所「相沢京子 結婚調査室」では、結婚相手の身辺調査などを行っており、
事例集をウェブで公開している。「週末会えない婚約者の素行調査」「風俗好きの彼氏の
素行調査」など様々なパターンがある。その中で問題視されたのが、「メールで知り合った
娘の婚約者の身辺調査」という項目だ。
30歳女性が、メールで知り合った35歳男性と結婚しようとしていたところ、女性の
父親(58)が、男性の身辺調査を依頼した、という事例だ。調査によると、男性の勤務
態度は真面目で、金銭トラブルや女性問題もなかったという。ここまでは普通だが、
以下の部分が「アキバ系」の人々の反発を呼んだ。
「かなりのアニメマニアのようで、軽度の少女愛好志向があるらしいことも判明しました。
お嬢さまも相手の趣味は知っていたようで、犯罪性もないものと考えられましたが、
ご依頼主のご希望から女性調査員による工作を行って2人を別れさせました」
「にゅーあきばどっとこむ」がこれを「アニメオタクだと恋愛結婚さえ邪魔されてしまうのか」
と紹介、ネット上で波紋が広がった。さらに「革命的非モテ同盟」が、この探偵事務所に
公開質問状を内容証明郵便で送付した。この「非モテ同盟」は「バレンタイン粉砕運動」
などを行っていることで知られている。
「マスメディアは恋愛していない奴は人間としての価値がないと言わんばかり。でもその
恋愛は、実は商業的恋愛。恋愛の名で消費に追い立てることなんですよ」
質問状では、この事務所が行った別離工作は「全てのオタクに対する思想信条の自由を
保障した基本的人権の侵害」だとした上で、「趣味嗜好による別離工作をすることは正当な
行為であるとお考えですか?」などを質問しており、1週間以内の回答を求めている。
相沢京子調査室にも話を聞いてみた。
「こんなの答える必要があるんですか?(質問状の差出人は)マトモな人だとは思って
いません。何か言いたいのであれば(京都のオフィスまで)お越しになってみたらいかがで
しょうか。こんなことは初めてです。大変失礼な話。何が内容証明ですか!」(一部略)
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