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会社の備品を持ち出す従業員は多い。求人サイト、キャリアビルダーによると、備品の紛失が最も
多い業界はヘルスケア、情報技術、製造。少ないのは小売りで、これは他業界に比べ監視システム
がしっかりしているためとみられる。
企業の盗難事情を調査するジャック・Ｌ・ヘイズ・インターナショナルのマーク・ドイル部長は「被害が
少ない小売業界でも被害額は年間推定１００億ドル（約１兆２０００億円）。２００５年は０４年より１１％
増と急激に増えている」と指摘する。
法律情報サイト、ローヤーズが昨年行った調査では、５８％が「個人使用目的で会社の事務用品を
持って帰ったことがある」と回答。ペンまたは鉛筆（７７％）、糊のついたふせん（４４％）、メモ用紙
（３３％）、プリンター用紙（２３％）、レターヘッド付きの便箋（びんせん）、封筒（１０％）の順に多かった
。コンピューター（３％）、観葉植物、絵画、家具などオフィスの装飾品（２％）もあった。
「会議で使ったペンを家に持って帰ったという程度は、企業もコストとして考慮しているだろう」とロー
ヤーズのアラン・コピットさんは話す。
デラウェア州ニューアークで１４年間、ナイトクラブを経営するストーン・バルーンさんは「従業員や
その友達が勝手に飲んだ酒は約２００万ドル分あると思う」と話す。
バルーンさんはある従業員が毎朝ハイネケンの６本パックを持って帰っていることに気づき、ある日
注意したが、「それきり姿を見せなくなった。よく働く子だったのに。だから多くの雇用主は持ち出しを
見て見ぬふりをするのだろう」と語る。
（ワシントン＝ＵＳＡ ＴＯＤＡＹ＝モーリーン・ミルフォード）
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