07/04/02 23:13:21 kPdZ7Onj0
>>817
財田川事件という冤罪事件を知っているかな?
この事件で嫌疑をかけられた人は死刑判決を受けて
長く執行の恐怖に怯えた生活を強制されたが、
「冤罪である!」という声を上げたのが、なんと彼の手紙を受け取った裁判官だった。
この裁判官は、退職まで一年という裁判官生活の晩年に手にした、一通の上申書のために、
すぐに退職し、弁護士になり、その死刑判決が「冤罪である」との運動を始めた。
なにしろ裁判官が、「冤罪」を主張するのだから、マスコミの知るところとなり、
支援者もできてきて、再審無罪になり、結局、彼は死刑台に上ることなく、無事生還した。
このような奇特といったら失礼だが、たいへんな大人物である裁判官が、彼の上申書を手にし、
再審請求の手続きに関わってくれなかったら、彼は死刑になっていた可能性が高い。
もっと怖ろしいハナシは、法務省から死刑の執行にむけた手続きとして、
公判記録以外の、未提出の記録・調書等の裁判記録の提出を求めたところ、
資料一切は紛失したという信じられない事態が生じており、
死刑執行への一連の手続きが開始できない状態に陥っていた。
一説には、紛失したのではなく、証拠類一切を隠滅したとのウワサも根強い。
国家権力は誤りを認めようとしない。
彼のような、九牛の一毛というべき幸運、人との縁(えにし)で、死刑台から生還した人間もいる。
そのような幸運?に恵まれなかった被告人は、死刑判決を甘受するしかないのではないか。
埋もれた冤罪はヤマほどあり、無実で刑場の露と消えた人は必ずいる。
「財田川事件、矢野伊吉」でぐぐってごらん。