07/04/02 18:43:30 f4z3EsPC0
物事に関してある一定の解決を得るには大きく2通りある。
命題を証明する物証を探すタイプと
論理的に命題を証明するタイプだ。
ここで、一つ「沖縄住民を自決させたのは紛れも無く日本軍だ。」
という命題を設定してみる。
物証による証明はこの場合限界がある。なぜならば、真と偽の両方の証明が部分的に可能で、
そのどちらも全体像を示すことができないからだ。
そこで必要なのは論理的な考察だ。ここでファクターを数点設定する。
・沖縄では手榴弾による集団自決があった。(真)
・手榴弾は民間では簡単に大量取得することができなかった。(真)
このことから、既に、
軍によって手榴弾が配られ、それが集団自決の道具になった。(真)
というのは論理的に証明される。
次に強制の有無について考察してみよう。
・沖縄住民は日本軍に対して弱者であった。(真)
・どのような人間も究極の状況を除いて自ら死ぬのを避けたがる。(真)
・究極の状況とは、死よりもつらい状況が予測できる場合である。(真)
・予測するには、外部情報が必要である。(必要条件)
・当時の外部環境情報は軍部に握られていた。(真)
・情報の不平等な状況で、弱者に外部情報を提示し、意思決定させることは強制と同義である。(定義)
以上のことから、論理的に、
「沖縄住民を自決させたのは紛れも無く日本軍だ」という命題は真であると証明できる。
同時に、「強制そのものの有無の実証はもはや必要ない。」ということも分かっていただけるかと思う。
なぜならば、その証明を待たずして、日本軍は論理的に強制を行っていたことになるからである。