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(>>1の続き)
また、36年1月7日付の同版は「零下四十度の酷寒 迎春よそに討匪(とう
ひ)行」の見出しで、関東軍の抗日ゲリラ掃討工作を紹介。
同年1月5日付の「南鮮版」のトップ記事は、宇垣一成・朝鮮総督の新年の抱
負を写真入りで載せている。
一方で、日常的な話題や時代を反映した事件記事なども多い。
同年3月6日付の同版では、若い朝鮮人が大邱の山で、山頂結婚式を行うとい
う話題がトップ。
同年6月28日付の「満州版」では、日満親善を口実に「満州国」幹部などを
だまし、金銭を詐取した日本人の逮捕が報じられている。
1915年から35年までの朝鮮や「満州」向けの版や一部の台湾版は大阪本
社に保存され、マイクロフィルムの形で市販されている。
それに続く戦時期の紙面が西部本社に保存されていることが研究者の間で話題
となり、「ゆまに書房」が復刻を計画。朝日新聞も同意した。植民地朝鮮の社
会・経済史を研究する九州国際大の坂本悠一教授が監修する。
◇
〈おことわり〉文中にある「南鮮版」の「鮮」という呼称は、「朝鮮」の意味
で、植民地時代に日本人が蔑称(べっしょう)として使った。「京城」は現在
のソウルで、植民地時代に日本が使った呼称。いずれも不適切な言葉ですが、
歴史的な名称として使いました。