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★「あれは軍命だった」 座間味・戦争体験者ら怒り
沖縄戦時下、日本軍の軍命と誘導による「集団自決」で百七十七人が亡くなった座間味村では、
軍の関与を削除した検定に怒りの声が上がった。
日本軍と米軍の攻撃の中に取り残された中村一男さん(73)の家族は、日本軍に配られた
手りゅう弾で「集団自決」を決行しかけた。「日本軍は各家庭に、軍が厳重に保管していた
手りゅう弾をあらかじめ渡し、米軍の捕虜になるぐらいなら死になさいと話していた」とし、
軍命否定は「歴史を歪曲することだ。私たちが戦争体験を語るのは事実を伝え、
むごい戦争を二度と起こさないため。(国は)事実は事実として後世に伝えてもらいたい」と話した。
集合場所とされた忠魂碑前へ向かうが断念、その後も「集団自決」しようとする家族を止めた
宮里薫さん(74)は「書き換えで、軍命でなくなったのはおかしい。あれは軍の命令だった」と憤った。
「僕の家族にも一発の手りゅう弾があった。軍のものだから、民間が勝手に取ることはできず、
渡されたのは住民は死ねということだ。軍命がないというのは、住民の実感に合わない」と批判した。
沖縄タイムス URLリンク(www.okinawatimes.co.jp)