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★従軍慰安婦「おわび」見直す声、河野氏「知的に不誠実」
・河野洋平衆院議長が昨年11月、アジア女性基金(理事長・村山富市元首相)の
インタビューに対し、従軍慰安婦の募集に政府が直接関与した資料が確認されて
いないことを踏まえたうえで「だから従軍慰安婦自体がなかったと言わんばかりの
議論をするのは知的に誠実ではない」と語っていたことが明らかになった。
河野氏は93年の官房長官当時に従軍慰安婦問題で「おわびと反省」を表明する
談話を出したが、各界でこれを見直す声が出ていることを厳しく批判したものだ。
河野談話をきっかけに95年に発足し、元従軍慰安婦への支援を担った同基金が
近く公表する「オーラルヒストリー」に掲載される。
インタビューで河野氏は、談話で「官憲等が直接(慰安婦の募集に)加担したことも
あった」と認定した点について「どなたが何とおっしゃろうと問題ない」と断言。談話の
前提となった政府調査での元従軍慰安婦16人への聞き取り結果を理由に挙げ、
「明らかに厳しい目にあった人でなければできないような状況説明が次から次へと
出てくる」と振り返っている。
従軍慰安婦の徴集命令に関する旧日本軍の資料は「処分されていたと推定も
できる」と指摘。「(談話を出した)責任を逃げたり避けたりするつもりは全くない。
談話を取り消すつもりも全くない」と強調している。
3月になって安倍首相の発言が河野談話見直しと関連して海外で報じられたことから、
河野氏には欧米メディアから取材要請が相次いだ。事態の沈静化を図る河野氏は、
現在は「信念を持って談話を発表している」と語るにとどめている。
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