07/03/27 14:44:53 ImjdNQ1+0
テレビのうそ:捏造の背景/中 孫請け地獄、温床に 制作費の8割、中抜き
在京民放社員の平均年収が1400万円前後なのに、実際に番組を作る制作会社のスタッフは300万~400万円と言われる。
ともに番組制作に携わるパートナーなのに、この格差。番組制作会社「大阪東通」(01年に経営破綻(はたん))出身の安部昌男
・民放労連近畿地方連合会副委員長は、こう嘆く。
「番組作りの最前線でワーキングプア(働く貧困層)が出ている。しかも少ない人数で全国ネット番組を作るのだから、(捏造
(ねつぞう)は)起こるべくして起きた」
民放番組の8割以上は外部の制作会社に「丸投げ」されている。さらに孫請けに発注され、取材、編集、収録が行われる。
「発掘!あるある大事典2」でも、下請けの制作会社「日本テレワーク」(東京都品川区)が、孫請け9社に外注し、制作されていた。
関西テレビ(大阪市北区)の社員プロデューサーは、予算管理などを担うだけだった。
一般にスポンサーから支払われる資金のうち、制作現場に流れるのは2割程度とされる。「あるある」では、孫請けに渡ったのは
1本当たり300万~400万円だったと言われている。「納豆ダイエット」の捏造にかかわった孫請け会社「アジト」(東京都品川区)
は、その中から海外取材費も捻出(ねんしゅつ)したという。
情報番組の制作経験があるフリーディレクターは「海外取材がうまくいかない場合、テレビ局が経費を持つケースはある。でも
次の依頼がなくなる恐れがあるから言い出せない」と打ち明ける。
関テレが総務省に提出した報告書には、そんな現場の苦悩が記されている。2泊4日で渡米した担当ディレクターの証言によ
ると、予定していたインタビューが取れず「どうしようかな、やばいな」と思ったという。それが捏造につながった。
一方、テレビ業界はいま、深刻なCM収入ダウンに苦しんでいる。このため民放各局は、1000社とも4000社とも言われる制作
会社に対し、「制作費2割カット」などを押し付ける。しかもスタッフの低収入などにより、ベテランや若手が減り、残ったスタッフの
負担が大きい。
(以下略)
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