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・「ネットカフェ難民」という若者の貧困層の存在が深刻になっている。「日雇い派遣」などで
働くが、低賃金のためアパート代も払えず、ネットカフェで寝泊まりする。
16日付けの「しんぶん赤旗」によると、15日に開かれた参議院厚生労働委員会で、日本
共産党の小池晃参院議員が柳沢伯夫厚生労働大臣に対し、「(ネットカフェ難民の)
現状をどう思うか」「実態調査が必要だ」などと、訴えた。
1月28日に「NNNドキュメント」などが取り上げた。その後も日本テレビでは、続けて
「ネットカフェ難民」を取り上げており、たとえば3月7日の「NEWS ZERO」でも、「隠れた
ホームレス」として実態が紹介された。
―大田区蒲田に、夜な夜な大きな荷物を抱えた若者が集まるという。ネットカフェの利用
料金が、都内でも格段に安いからだ。
ある青年は、1日200円のコインロッカーを毎日2つ使い、全財産を収納。その後、時間を
つぶし、夜遅くにネットカフェに入る。滞在時間を短くし、節約するためだ。1時間100円。
店内で弁当を食べるが、1回で食べきらないよう、夜と朝の分を2等分して食べる。翌朝、
早くから「日雇い派遣」の仕事に出かける。会社からはメールで管理されており、
「16532(青年の職務上の番号)仕事現場に向かいます」「16532集合場所に到着しました」
などの報告を行う。この「日雇い」仕事が無ければ、ネットカフェに泊まることもできず、
食事もとれない。まさに「隠れたホームレス」なのだ。番組はこう伝えた。
NPOで「ホームレス」の生活支援を行う湯浅誠氏は、ネットカフェやサウナで生活する
若者を、「『自分の権利としての住居を持たない』という意味で『ホームレス状況』にある」
とし、実際に彼らから相談を受けたり、彼らがアパートで生活を始められるよう支援を
行ったりしているという。
実情を聞くために、蒲田に10軒前後あるといわれる「ネットカフェ」のうち、「格安」と
いわれる数店舗にあたると、「取材には一切答えられない」という回答だった。(抜粋)
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