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兵庫県豊岡市の市立小学校に勤務していた男性教諭（３７）が、０２～０４年にかけ、職員室
で同僚十数人の財布から計約１００万円を盗んでいたことがわかった。０４年に学校の調査で
発覚したが、報告を受けた市教委が県教委に伝えなかったため処分はされず、男性教諭は
０５年１月に依願退職して退職金約２６０万円を受け取った。被害金は全額弁償されている。
元勤務先の小学校校長によると、０４年４月ごろ、複数の教員の財布から現金がなくなって
いることがわかり、調べたところ、教諭が告白したという。学校側は警察へ被害届を出さず、
教諭は同年９月に全額弁償した。
校長は０４年９月、市の教育長にこの事実を伝えた。教育長は被害届が出ていないことを
理由に県教委に報告せず、教諭の処分は検討されなかった。教諭は９月中旬から病気を理由
に長期休暇をとり、翌年１月付で依願退職。県教委は、退職金を支払ったという。
校長は被害届を出さなかった理由について「先生が盗みをしていたことを知れば、児童が
傷つく。被害に遭った先生たちも同じ意見だった」としている。
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